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#039 その「調査結果」は本当に「エビデンス」ですか?〘寺沢〙
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#039 その「調査結果」は本当に「エビデンス」ですか?〘寺沢〙

『英語教育』誌連動企画 2023年7月号|英語教育実施状況調査

本エピソードについて

このエピソードは 大修館書店の月刊誌『英語教育』との連動企画として制作されています。詳細は2023年6月14日発売の『英語教育』7月号をご覧ください。

本日の出演者

ゲスト:寺沢拓敬さん(関西学院大学)

MC: anfieldroad

「英語教育実施状況調査」の実態

寺沢先生のこれまでの関連記事

マスメディアには浸透している「調査」

「調査」の精度の話

  • 理論的には「あてにならない」で終わりだが・・・

  • 全国学力テスト(2019)との関係

    • 全学テも都道府県のばらつきはあるが、トップと最下位のひらきはせいぜい10%程度。

    • 実施状況調査のように都道府県単位で30%もひらきがあるのは異様。

英語科主任として回答していたときの話

  • 「英検とかTOEICとかで基準クリアしましたか?」と口頭で同僚に訊くだけ

  • 合格証の提示もないからいくらでも言える

  • 担当が変われば、基準も結果も変わる恐れ

全国トップレベルの福井県の話


県別ランキングの弊害

  • 全国学調に続いて英語教育実施状況調査もランク化傾向

  • 本来は抽出調査で全国平均だけ分かれば十分

  • なぜ全数調査?

    • 「全員でやるんだ」というメッセージ?

    • 間接的に都道府県競争を煽るため?

  • 「調査」として成立していない=「指標」

政策の理論的な話:統制

どうすれば「よりマシな調査」になるのか

  • シンプルだけど非現実的な改善案

    • 改善案①:マスコミにランキング報道をやめさせる

    • 改善案②:忖度が働かないガッチガチの基準を作る

  • 「よりマシ」な改善案

    • 改善案③:全数調査をやめて抽出調査にする

  • 波及効果=風が吹けば桶屋が儲かるエフェクト

マスコミや一般の人々に伝えていく必要性

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英語教育2.0管理人のanfieldroadが英語教育について、趣味について、自由に語ります。不定期配信です。ゲストをお迎えしてのトークあり、一人語りあり。