こんにちは、anfieldroadです。
ありがたいことに、夏休みにいくつかの研修会に呼んでいただけることになりました。個人的にはやっぱり直接お話したい気持ちもありますが、zoom等のおかげで、距離に関係なくお伺いできるようになったのは、ありがたいことでもあります。
このメールの最後に私が登壇するオンライン研修会のご案内をお載せしましたので、よかったら御覧ください。
評価の組み合わせは12通りしか許されない?
先日のNewsletterでも「AAAやBBBばっかり(評定も5や3や1が増えた)」といった現場の先生方の声をご紹介しましたが、Twitterを眺めていても、
「〔知識〕Cで〔思考〕Aはありえない」
「〔思考〕が〔態度〕より高いのはダメ」
といった「指導」が管理職から入っている、というつぶやきをよく見かけます。
もっとも、〔態度〕は〔思考〕と一体的に評価することになっていて、基本的には連動することが多いと思いますし、国研の資料では、「〔思考〕〔態度〕ともにcになりそうな場面で「自己調整」が見られればbにしてもいい」みたいな記述もあるので、〔思考〕=〔態度〕か〔思考〕>〔態度〕になる場合が多いはずなのだと思います。
他にも、
CCAがダメ。〔態度〕がAなら自己調整力も高く、自ずと〔知識〕も〔思考〕も高くなるはず。
みたいな例もあるようで、特にACが混在している評価は微妙なようで、学校によっては「修正」を求められたり、先生方が先回りして回避したりすることになっている事例もあるようです。
そう考えると、本来は3観点によるABCの組み合わせパターンは27通り存在するのですが、「出してはダメ」「出すのは微妙」な組み合わせが存在するということで、下表のように12通りくらいしか「ありえない」ということになってしまうように思います。
ただでさえ、4観点から3観点になり、バリエーションは減ったわけですし、〔思考〕と〔態度〕は連動する可能性があるため、「実質2観点」でしかも「〔思考〕が2倍の重み付け」になるのでは、と心配していました。
ここでさらに、「AC混在がダメ」ということだと、「3つの観点は別々のものを測っているわけではない」とか「3つの観点は平等ではなく、序列がある」ということになるので、これまでの評価と大きく変わってきてしまうように思います。
現場で成績をつけている先生方が一番ご苦労されているのだと思いますので、そんな悩みをリアルタイムに共有できればと思いますので、評価についてご意見・お悩み等やうまくいった事例のヒント等があれば、ぜひお寄せください。
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以下は8月・9月に開催される、ジャパンライムさん主催のオンラインの研修会のご案内です。
以前大修館『英語教育』の連載でご一緒した仲間と一緒に、新学習指導要領の実施により現場の授業がどう変わったのか(あるいは変わらずにいるのか)を考えます。私以外は現場の先生方ですし、小学校から高校まで様々なフィールドでご活躍の先生方ですので、このNewslettter以上に実践的なお話が伺えると思います。
有料のセミナーにはなりますが、それぞれ1回ずつでの参加も可能です。詳細は以下のお申し込みページからどうぞ。
8/21・9/26 みんなで考えよう、「これからの英語教育に求められるもの」~新学習指導要領の実施で変わったもの、変わらないもの~