こんにちは、anfieldroadです。
今回は文字によるNewsletterです。平日のお忙しい中でも、短い時間で読めるように、できるだけコンパクトにまとめて書いてみました。
これからの定期テストの話をしよう
中学校ではこの5月〜6月に、新しい評価の観点に移行してから初めての中間テストが実施され、具体的な評価の場面に向き合っている先生方もたくさんいらっしゃることと思います。特に〔思考・判断・表現〕については、出題するにあたり結構悩まれたかたもいるかも知れません。
ヒントになるかはわかりませんが、テストに関して私が考えていることを以下に書き連ねておきます。
〔思考・判断・表現〕の使いみち
これまでは授業では技能統合的な活動をさせていても、(該当する観点がないため)テストでは4技能を独立して評価してきたけど、〔思考・判断・表現〕をうまく使えば、技能統合の問題を出しやすくなりましたね。
同様に、定期テストでは直近に学習した内容の定着を測ることが多いですが、習ったことがすぐに定着するわけではないから、既習事項の定着をスパイラルに評価する場面がほしいですよね。これも〔思考・判断・表現〕の活用場面ですね。
テストで推測ばかりさせたくない
今回の改訂で、使用する文法を明示せず文脈から推測させる問題が増えたのでしょうか。それはもちろん大事だけど、特に〔知識・技能〕ではその手前の知識・技能が身についているかもちゃんと測ってあげたいですよね。
英作文問題などでも定期テストではその時期に学習したことを使うことが暗に求められるので、出題を工夫したとしても純粋な意味で文脈から推測できているかを評価するのは難しいように思います。(なら、明示してもいいのでは?)
別に定期テストをしなくてもいい
そもそも「定期テストで必ず〔思考・判断・表現〕の問題を出さなければならない」ということはもないはず。定期テストでは〔知識・技能〕だけを問う、〔思考・判断・表現〕は授業中のパフォーマンス・テスト等で測る、というのもアリでしょう。
もっと言えば、「英語科は必ず定期テストをやらなければならない」という理由もないはずです。技能教科などは、必ずしも定期テストの枠組みでテストをしていない科目もあるはず。別に100点満点にする必要もないです。
「英語が抜けると5教科合計点が出ない」という人もいるけど、そもそも平均点も点数の分散も異なる5つのテストを足し算しても何も意味はないです。点差の大きかったテストで点が取れていた人が上位になるだけ。
自由な発想でテストを活用する
「どうしても英語科も定期テストをしなさい」ということになったら、辞書持ち込み可の50分ライティング・テストにしてしまうのもアリかも。定期テストは、「評価のための測定方法の1つ」と割り切ると、なんでもアリになりますね。
定期テストは「一斉にやらないとダメなもの」を測る機会としては意味がありますね。事前にお題が漏れてしまうと不公平だから、ライティング・テストはアリかなと思うのです。(逆に単語テストなら全問予告しておけば授業中でも問題ない)
最後のほうはやや極論な気もしますが、そこまで振り切って考えると、もっと自由に評価を考えることができるのではないかと思って、あえて書いてみました。せっかく新しい観点が示されたので、テストのあり方もゼロベースで考えるいいチャンスなのではないかと思います。みなさんの挑戦された、新しいカタチのテストの情報がありましたら、ぜひお聞かせください。