こんにちは、anfieldroadです。
前号はとても長いポッドキャストでしたが、結構多くの方に聴いていただけているようでとても嬉しいです。まだお聞きでない方も、Show Notesを見ながら気になるところだけでもいいので、よかったら聴いてみてください。感想や質問等がございましたらメッセージフォームからお送りいただけますと、次回Tamさん登場時に取り上げさせていただだくことがあるかも知れません。よろしくお願いいたします。
〔思考・判断・表現〕の指導と評価を考える際に役立つ書籍2冊
新しい観点としてスタートした〔思考・判断・表現〕ですが、その指導と評価についてお悩みの先生も多いかと思います。とはいえ、これまでにも授業の中で生徒同士でたくさんの英語を使わせるような実践事例は様々共有されてきていますし、アカデミックな世界でもTBLTを中心に様々な教材が開発されてきています。今日は、そんな教材や活動を作るのに役立ちそうな書籍を2冊ご紹介します。
前号 [036] のポッドキャスト内でご紹介していた、Task-based Language Teaching(TBLT)のタスク素材集はこちらの教材です。
この本では、TBLT型の授業で用いられるタスクについて、「情報伝達」「情報合成」「ナレーション」「問題解決」「意思決定」の5つのタスク・タイプにわけて、豊富な実例を示示しています。巻頭には、TBLTの考え方について理論が簡潔に紹介されているのもいいですね。
タスクに使うイラストや英文などが豊富で、そのままコピーして使うことができるので便利です。もちろん、ここで紹介されているアイデアをベースに中学校、高校、大学など学習者の習熟度や発達段階に合わせてアレンジすることも可能です。
〔思考・判断・表現〕の評価は定期テストだけでは難しいので、今後1学期の後半に何かしらのパフォーマンス・テストを予定されている方もいらっしゃるかと思います。この本がお手元に一冊あると、今後も何かと便利かも知れません。
『コミュニケーション・タスクのアイデアとマテリアル 教室と世界をつなぐ英語授業のために』
もう一冊は、中高向けの英語授業のアイデアを紹介する書籍をたくさん出版されている広島県の上山先生の書籍です。
こちらはテストを題材にしていますので、定期テストや小テストの作り方について具体例をたくさん示しながら紹介しています。ワークシートも載っているのが便利ですね。その中で、Part4では「実物資料ですぐ作れる! 実技テスト作成&指導術」と題して様々なパフォーマンステストをご紹介しています。この章では私anfieldroadもいくつか実践を書かせていただいていますので、よかったらお読みいただけると嬉しいです。
この本は2014年ですので、〔思考・判断・表現〕という枠組みでのご紹介ではありませんが、古い学習指導要領のもとでも、生徒が夢中になるような活動を仕組んでいる先生方は〔思考・判断・表現〕を促すような仕組みを取り入れてきていたように思います。そういった実践を、今見つめ直すと力のつく活動づくりのヒントになることがたくさんあると思います。今後もそういった本をご紹介できればと思います。
『授業で使える全テストを網羅! 英語テストづくり&指導 完全ガイドブック』
次号はまた「音声によるポッドキャスト」になります。また長めのコンテンツになる予定なので、週末にゆっくり聴いていただけるように金曜日の夜に配信予定です。ゲストは…どうぞお楽しみに。